IMLでは、IMLが研究開発した新しいエンタテインメントシステムを120%活かした魅力的なコンテンツを開発する体制を整えるため、IML内にコンテンツ開発専門部隊を設立することになりました。これは、IMLの2つの活動の柱のうち、システムの実用化の柱を加速させるための新しい試みです。
IMLではこれまで、活動の一つ目の柱に基づき、新しい体験要素を持つ人を楽しませるインタラクティブシステムの研究を行ってきました。2年生を中心に進めているこれらのプロジェクトは、新2年生の頑張りにより徐々に成果が形になりつつあり、技術的・学術的な場での対外発表もできるようにもなってきました。しかし、2つ目の柱に基づいて開発したシステムの実用化や一般向けの展示等を今後行うことなども想定すると、当然開発したシステムの良さを活かした魅力的なコンテンツが必要になってくることが予想されます。
ところが、現在の各研究開発プロジェクト内でのアプリケーション開発規模は、システムの新規性や有用性をシンプルに伝えるための小規模なデモアプリ開発にとどまっています(これは、あえてとどまらせている感じでもあるのですが)。また質の高いコンテンツ開発は、ゲームデザイン等の新システムの研究開発とは異なる方向性の知識・興味が要求されることから、研究開発チーム内での開発は困難な状況です。
そこでIMLでは、システムの研究開発と並行したコンテンツ開発が行えるように、コンテンツ開発を専門に行う新しい活動チームを作ることにしました。まずはとっかかりとして、既存の各プロジェクトに興味のある1年生を中心にIML内にコンテンツ開発チームを作ることにしました。今後はこの分野で活躍されている卒業生や外部の専門家をまねきゲームデザイン等を学びながら、システム開発と並行してコンテンツ開発も行っていきます。また、電通大内外のゲーム開発サークルなどとの連携も考えております。