IMLの設立経緯

IMLやプログラミング教室等の「ベンチャー工房(通称: 技研)」の活動は、2015年度にスタートした「VBセミナー」がベースになっています。そのセミナーが今のサークルとしての「ベンチャー工房」に至る経緯を以下に簡単に説明します。(by 佐藤俊樹@IML講師担当)

  1. 「VBセミナー」からスタート
    IMLやプログラミング教室を含む今のベンチャー工房の活動は、2015年度に安部先生が主催していた「VBセミナー」の中に新設された「VBセミナーテック編(金曜日5限の活動)」および「VBセミナーピクトラボでものづくり編(土曜日午後の活動)」としてスタートしました。この頃はまだ「サークル」としてではなく、「セミナー」という名前での活動でした。
    この2つのセミナーは、電通大で大学発ベンチャーを立ち上げたばかりだった当時の私(佐藤)と、その会社のインキュベーションマネージャーでもある安部先生との間での「新1年生に面白いものづくり技術を教えて意識を高めよう」という雑談が発端でした。その後、田野先生のご協力のもとピクトラボを使った演習が行えるようになったり、武蔵野美術大学の田中先生や武蔵美の学生さん達と連携する機会を得たり等の要素が決まり、チラシによる学生の募集を開始しました。当時の学生募集チラシはこちらこちらで、今のIMLの活動内容とほぼ同じです。最初の募集で、約30名の学生さん(新1年生)が集まりました。
  2. メインの活動テーマは一貫しており、IMLに繋がる
    メインの活動はチラシにもあるように、様々なものづくり技術を教え、プロジェクト開発を行い、外部発表を行うという今のIMLの活動とほぼ同じです。またサークルとして学生を募集している以上、今後もIMLの活動テーマは変わりません(万が一ベンチャー工房自体が何らかの政治的理由で消えたとしても、IMLは別の組織として活動を継続します)。
  3. サブプロジェクトとしてプログラミング教室も主催
    小中高生向けのプログラミング教室は、当時のオープンキャンパスの企画として始まりました(OCでの教室は今もやっています)。VBセミナーとしての初年度は、Arduino(とプログラミング言語C)を使ってでプログラミング教室を行っており、教材となるArduino搭載デバイスを電通大と武蔵美の学生がゼロから開発する試みも行いました。
  4. 初年度の問題点の改善
     初年度は前期に講習を詰め込みすぎたせいでかなり余裕がなく、プログラミング教室も本来の活動とは別に行われていたため、授業が沢山ある1年生の負担が大きいという問題がありました。そこで、2年目も継続するにあたり、本来の「テック編」・「ものづくり編」の活動をIML(当時は「インタラクティブメディア研究開発コース」で、後期から「インタラクティブメディアラボ」に改名)が引き継ぎ、プログラミング教室は新しく独立したコースになりました。また、IMLの講習内容も時間に余裕を持った内容に変更されました。さらに、ゆるく電子工作を楽しめるコースとして、ChofuinoCafeが設立されました。現在のベンチャー工房の活動があるのも、初年度の学生さんとの試行錯誤から得られた知見があるからだと言えます。
  5. サークル化
    2016年度からは、より学生に親しみやすい活動形態である「学生サークル」として学生を募集しています。名前もベンチャー工房になり、愛称も「技研」としました。
    ちなみに、2016年以前から大学に「ベンチャー工房」自体は既に存在していました。ただ、2016年度より前のベンチャー工房は今のベンチャー工房とは全く異なるもので、具体的な活動はあまりしていなかったみたいです。なのでVBセミナーの「テック編」と「ものづくり編」が休眠状態にあったベンチャー工房と統合し、2016年度から再スタートしたような感じです。 

    おまけ
    電通大と武蔵美が包括協定を締結したようです。これは初年度(VBセミナーテック編・ものづくり編開講当時)から続く我々の活動成果の一つと言えます:
    http://www.uec.ac.jp/news/announcement/2017/20170410-2.html